横浜市・戸塚区のバイリンガル税理士日記

みなさん、こんにちは！横浜の税理士よっしーこと八木です。久しぶりの更新です。ずいぶん涼しくなりましたね。季節の変わり目は、体調を崩しやすいので、体調管理にはお気を付けくださいね。

ところで、今日は記帳代行についてなのですが、会計事務所では、お客様に対して「本業に専念してください。事務作業はすべてやります」なんて言ってるところもあれば、「経理は自計化をお勧めします」なんて言ってるところもありますよね。

実際に記帳代行を会計事務所に依頼する場合、自分でやる場合、それぞれにメリットとデメリットがあると思います。

そこで、今日は会計事務所に依頼した方がいい場合について考えてみました。

①忙しくて時間がない場合

人は皆、24時間平等に与えられています。その間に本業を行い、経理などの事務作業を行い、生活の部分もあれば、人とのお付き合いの時間もあると思います。効率的にすべてできればそれが一番いいのかもしれませんが、経理などの事務作業をやる時間が後回しになって、結局とれないというような場合、記帳代行を会計事務所に依頼してもいいかもしれません。

②経理をやることじたいが面倒な場合

そもそも経理をやることじだいが面倒だ、という場合もあると思います。後でやろうと思いつつ、半年、1年とたってしまい、実際にやろうと思ったときには、半年や1年分でも、それなりの請求書や領収書がたまってしまい、経理をやることじたいが面倒になってしまった、ということもよくあります。実際に、何か月も証憑類をためこんでしまうと、後で見るのもやるのも面倒になり、資料がたまればたまるほど、処理をするにも時間がかかることになります。後になって時間があるときに、と思ったときには、すでに遅いことも多いです。できれば、毎日から数日の間で、遅くとも1か月以内には、経理処理はしたいところです。やはり２～3か月、ため込んでしまうと、経理をやることじたいが、嫌になってしまう可能性が高いです。このような場合にも、記帳代行を会計事務所に依頼してもいいかもしれません。

③早く正確な数字を把握したい場合

リアルタイムで会計上の数値を把握するのであれば、自分で経理をやるのもいいのですが、やはりできるだけ早く正確な会計上の数値を確認したいようであれば、記帳代行を会計事務所に依頼してもいいかもしれません。経営者の方は、売上の増加や税金を少なくすること(節税)に目がいきがちです。実際に、直接お金の増加やお金の減少につながることですし、わからなくもないのですが、売上の増加や節税と同じくらい、現時点での事業の数値を把握したり、2年目以降であれば、過去の数値と比較し、将来に向けて対策をこうじるというのも重要なのですが、売上の増加や節税に比べて、2の次になってしまっている場合も少なくありません。やはり、経営者は、会計上の数値から経営を分析することも必要です。

④経理の経験がない場合

経理の経験があるのであれば、自分で記帳するのはいいと思うのですが、簿記の知識や税務では、消費税の税区分も含め、税務上考慮しなければいけないことも多いです。ですから、経理経験がないようであれば、会計事務所に依頼してもいいかもしれません。自分で記帳して、税務だけ税理士に依頼してという方もいらっしゃるのですが、いざ税務申告を依頼したときに、経理処理の間違いが多い場合、会計事務所側から修正料金として別途追加請求されたりする場合もあります。

⑤少しくらい費用がかかってもいいと思う場合

会計事務所に記帳代行まで依頼すると、多かれ少なかれ費用の負担は増加します。できるだけ会計事務所に払う費用を抑えたいという方もいるとは思うのですが、これは考え方で、経理担当者を一人雇って経理をやってもらうよりは、はるかに安いとも言えます。ですから、多少費用負担が発生してもしょうがないと思えるのであれば、会計事務所に記帳代行を依頼してもいいでしょう。

上記の逆であれば、自分で経理をやるメリットは大いにあります。しかし、上記の中でチェックが多くつけばつくほど、会計事務所に記帳代行を依頼するメリットもあると言えます。

ちなみに、うちの事務所では、お客様の自計化をお勧めしています。最近では、クラウド会計ソフトが主流になりつつあるので、自分で経理を行う方も多いのではないかと思います。ただ、そうは言っても、上記に該当する方は、やっぱり会計事務所に記帳代行を依頼するのもありかと思いますね。

長文ですが、今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。