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Yoshiaki Yagi Tax Accounting Office

八木義晶税理士事務所

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横浜市・戸塚区のバイリンガル税理士日記

事業の黒字と赤字も常に確認が必要です

みなさん、こんばんわ!横浜・東戸塚のバイリンガル税理士よっしーこと八木です。今年も余すところあと10日となりました。早いですね。来週あたりには年賀状の準備とかもしなきゃ、なんて思ってます。

さて、本日のテーマは、「事業の黒字と赤字を確認する」なのですが、事業を行っているうえで、これは非常に重要です。

前回のブログで、現在と将来のお金を確認することの重要性について触れたのですが、この黒字と赤字も実は、密接に関係します。

単年度の黒字や赤字だけ見た場合、その事業がどういう状況かというのはわかりません。なぜなら、イレギュラーな取引がその年に生じているという場合もあると思いますし、未収、未払い、前受、前払いのように前年や翌年に影響する収入や費用があるかもしれません。しかし、複数年分でその事業の黒字と赤字を見た場合、その事業がどういう状況かある程度、判断することができます。

つまり、利益が継続している事業の場合、お金の使い方が間違っていなかったり、事業計画や事業展開が間違っていなければ、その事業には、お金が蓄積されているはずですし、赤字が継続している場合には、その事業から、どんどんどんどんお金が出ていっているはずです。お金が出ていくばかりという状況では、やがて、事業を継続していくことが難しくなってしまいますし、金融機関でも、赤字が継続している状況だと、お金がどんどん出ていっていることは、わかりつくしていますので、融資を受けることが難しくなります。

例えば、開業費や固定資産の償却費なども、その年にお金を払っているわけではありませんが、以前に払っているため、お金が持ち出しになっているはずですし、株や不動産を売却した場合の損益も、もともと以前、買っていて、お金が持ち出しになっていると考えられます(相続や贈与で取得したものの場合、この限りではありません)。

ですから、黒字継続か赤字継続かでも、その事業にお金があるかないか、ある程度、わかってしまうのですが、実際に黒字の場合と赤字の場合、他にもそれぞれに考えないといけないことがあります。

まず黒字の場合、

1.納税がどのくらいになるか把握する

2.節税を考える

3.さらに利益を得るために、事業展開や投資を考える

です。

黒字で利益が出ている場合、所得税(法人税)、住民税、事業税、消費税(売上や利益により、かからないものもあります)がかかりますし、個人事業主の場合、国民健康保険も考慮にいれなければいけません。年間で、どのくらいの税金がでるのか把握してないと資金繰りに影響することですから、極めて重要です。これを怠って、税金を遅延して払っている人も数多くいます。

次に節税ですが、これも重要です。脱税はいけませんが、合法的な節税はやるべきだと思っています。節税にもいろいろなものがありますし、やはり、キャッシュが出てしまうものも多いのですが、例えば、紙を提出して、記帳をしていれば、青色申告特別控除65万円が受けられるというようなたぐいの節税は積極的に利用すべきです。個人事業主の場合、給与が取れませんが、その代わりとして、この65万円は、記帳と引き換えに、個人事業主のために給与所得控除(最低65万円)を与えたものだと個人的には思っています。

また、将来に得するような節税もしておきたいです。小規模企業共済などの利用ですね。こういったものは、将来の退職金がわりになったり、死亡保険金がわりになったりと将来に得する節税となっています(将来の税制がどうなっているかわからない部分もありますが・・・)ので、やはり積極的に活用したいです。

他にも節税がありますので、税理士にどのような節税ができるか確認してみましょう。

やっぱり、1と2はまず、優先的に考えて、その次に利益に余裕があれば、3を考えるといった感じがいいと思います。

続いて、赤字の場合ですが、赤字の場合、次のことを考えていく必要があります。

1.売上アップ

2.費用対効果が悪いものや不採算となっている支出をやめる

です。

赤字の場合、税金がかからない(法人の場合、最低7万円はかかりますが・・・)ということや、個人事業主の場合も法人の場合も翌年以降に赤字を繰り越せるということもあるため、一見、得と考えている方もじつは多いのですが、赤字の場合、お金が事業から出ていっている一方ですので、その事業にまず、お金がたまりません。

ですから、上記を考えていかなければならないのですが、まず、赤字の場合、思ったより、売上が上がっていない場合も多いです。そのため、売上をあげることが最優先になりますが、やはり、売上があがっている事業をみると、売上の数と単価をあげる、固定収入を確保する、メディアやネットなどにより不特定多数の人を対象にしている、知名度を確立している場合が多いです。経営安定のためにも見直してみましょう。

次に、経費ですが、やはり、最低限の経費は必要になりますし、売上をあげるための投資(広告宣伝費や交際費)も欠かせませんが、赤字になっている場合、費用対効果が悪いものや不採算になっているものは、早急に見直していかないと致命的になる場合があります。

そのため、赤字の場合には、上記の両方を見直していく必要があるでしょう。また、意外と怖いのが、風評です。いったん、ついた悪いイメージを挽回するのは至難の業。最近では、大手居酒屋(ワ○ミ)や大手ハンバーガー店(マ○ク)など、経営改善が大変だと思います。

税金って払いたくないですよね!?自分も税理士でありながら、税金や社会保険のために働いているのではないかなんて思うこともあります(汗)。ただし、赤字の場合、お金はたまりませんが、利益の場合、税金や社会保険、借入がある方は、そういったものも払ってしまえば、あとは自由自在に使えるお金です。そのあたりも考慮してみましょう。

次回は、黒字と赤字の場合のそれぞれの対策ついての記事を書きたいと思っています。

長文ですが、今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。