横浜市戸塚区(東戸塚)の税理士事務所です。中小企業・個人事業主の確定申告、相続税に強い税理士が皆様をしっかりサポート。英語対応や経理代行もお任せ下さい。

Yoshiaki Yagi Tax Accounting Office

八木義晶税理士事務所

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 代表者 八木のブログ ~ 身の回りの出来事や税務のことをお伝えします。

横浜市・戸塚区のバイリンガル税理士日記

税理士事務所は12月から5月の仕事の受け方が大事

皆さん、こんばんわ。横浜・戸塚の税理士、八木です。

確定申告も終わり、すっかり暖かくなりましたね。すでに、横浜も桜の花で満開となりました。毎年2月から3月にかけては、忙しいし、寒いし、花粉症がきついしと、けっこう個人的には大変な時期ではあるのですが、今が、ほっと一息というのも、つかの間、これから3月決算5月申告法人の業務もあるため、あと、もうちょっと、バタつくかもしれません(笑)。

さて、本日ですが、税理士事務所は、一般的に、12月から5月の冬から春にかけてが繁忙期といわれています。仕事の受け方によって、年々、この時期が厳しくなるかもしれません。ということで、この期間に、どのように業務を受けていったらいいのかを考えてみたいと思います。あくまでも、個人的な見解ですが。

【税務顧問契約】

やはり税理士業務の中では、法人や個人の顧問契約が、もっとも一般的だと思います。顧問契約は税理士事務所の定期的な収入になりますので経営的にも安定しますし、通年で関与をしている方が、決算申告時における税理士事務所とお客様双方の負担を軽くできるというのもあります。また、お客様にとっても黒字であれば節税の提案、赤字であれば資金繰り対策といった感じで、顧問契約の価値を見出していただけるのであれば、税理士にとっても、お客様にとっても、ベストな関与形態でしょう。

ただ、事務所を大きくしたいというのであれば、どんどんお客様を増やしていくことになるんでしょうけど、もし、2~3人程度の規模で税理士事務所でやっていたいというのであれば、お客様じたいを選ぶことも必要だと思いますし、とくに12月から5月の期間は気をつけなければいけません

・個人事業の顧問契約

・12月決算2月申告法人の顧問契約

・3月決算5月申告法人の顧問契約

これらの顧問契約は、時期が集中してしまうため、油断すると増えやすくなってしまうかもしれません。12月から5月は忙しいものなんだと、割り切れればいいんでしょうけど、あまりにも増やしてしまうと、業務を受けたはいいけど、ただ、ひたすら忙しいということになってしまいます。業務が集中するのと営業日数が少ない月が多いというのが税理士事務所にとっては、ちょっと痛いですかね。

最近では、従業員を雇っているお客様の相談も、しばしば、受けますが、人を雇う、人と一緒に働くということは、多かれ少なかれ、難しいものです。自分自身も、どんどん人を雇うなら、むしろ、自分ひとりだけの一人税理士を選ぶでしょう。

理由は、ただ、単に、人と一緒に働きたくないから

ま~、これはしょうがないですかね。実際に、勤務していたときも、

・上司

・同僚

・年下の若い子たち

といろいろな人と関わらなければいけないわけですが、一緒に仕事をしたいと思う人の何倍も、一緒に仕事をしたくないという人の方が多かったです(汗)。

勤務時代にそんな感じだったわけですから、自分自身で人を、雇ったとしても同じような失敗を繰り返すだけでしょう。

だったら、今のように誰のことも気にする必要がない働き方が、自分には合っています。ただ、そうは言っても、それはそれでデメリットもあるんですけどね。

自分が病気や事故で何かあったときに変わりがいないというリスクです。

少し話しがそれてしまいましたが、いずれにしても、一定数の顧問契約があれば、他の業務は受けなくてもいい、という選択もとれますので、うちの事務所でも、今後も、顧問契約のお客様の対応をメインでやっていくつもりです。

一人でやる分には、どの位のお客様が必要か?

ま~、お客様のボリュームや関与形態、どこまで作業を受けるかにもよりますが、最低でも、10件前後は必要なんじゃないですかね。できれば、10件~20件、まったくの一人で、20件~30件だと、かなり大変だと思いますが、パートさんがいれば、その位でも回るのではないでしょうか。

あと、うちの事務所では、外国人や外資系企業のお客様にも対応していますが、もともと国際税務をメインとはしていませんので、今は、積極的に業務を受けていません。どうしても2月~3月のあいだに業務が集中してしまうのと、外資系企業や外国人のお客様の場合、和文と英文の両方の書類を作成しなければならないというケースが多いため、負担が大きくなるからです。

ですから、個人事業の顧問契約、12月決算2月申告法人の顧問契約、3月決算5月申告法人の顧問契約(外国人や外資系企業を含む)の業務の受け方を注意すれば、顧問契約はいいんじゃないですかね。

【6月から11月の期間に決算申告が必要な年一関与の法人と相続の業務】

もう今後は、顧問契約以外は、あまり受けないようにしようかな、と思っているのですが、もし、次に優先して、業務を受けるのであれば、6月から11月の期間に決算申告が必要な年一関与の法人および12月から5月の期間に申告期限がくるとしても、6月から11月の期間に作業を行うことができる相続の仕事ですね。

理由としては、12月から5月の期間に比べて、業務が集中しない期間ですから、直近でも対応できる可能性があります。ただ、そもそも年一関与の法人のお客様って、きちんとやってて、後は、税理士に申告をお願いしたいというケースってあまりないのですよ。業績が悪く、1年間何もやってないとか、自分で、会計入力をやっていたとしても、修正や入力漏れが、たくさんなんてお客様だと関与すると、なかなか大変です。

相続の場合は、とにかく財産がどのくらいあるかによって、作業時間が大きく変わります。相続税の申告が必要な方は、預金と不動産は、ほぼ、あると思いますが、それ以外の財産も、たくさんなんていう相続だと、けっこう大変です。

遺産総額が大きいほど、財産が多岐にわたるケースが多いと思いますが、もし、預金が5億円あるという相続と3億だけど、預金、有価証券、不動産、生命保険など、財産の数が多い相続だと、圧倒的に、後者の相続の方が作業に時間がかかるでしょう。

【年1回関与の個人事業主や不動産貸付の確定申告】

個人の確定申告で、年1回関与の個人事業主や不動産貸付の確定申告は、もう今後は業務を受けないようにしようかな、と思っています。顧問契約の個人のお客様の方が優先になってしまいますし、不動産貸付でボリュームが少ないものであれば対応できるかもしれませんが、2月から3月の時期に業務が集中するというのもありますし、年一関与の個人事業主で、何にもやっていないとか、やっていたとしても、経理がめちゃくちゃなんていうお客様だと、業務を受けたら大変ですから。

もし、受けるとしたら、ボリュームが少ない不動産所得や申告後に顧問契約に移行してもらうとか、法人成りを予定しているお客様とか、条件付きでないと、今後はたぶん業務を受けないと思います。ただ、意外と個人事業主の方の相談じたいは多いため、相談には応じるかもしれませんが。

【譲渡所得、贈与税、その他の個人確定申告(年金、医療費、住宅ローンなど)】

譲渡所得、贈与税、その他の個人確定申告については、顧問契約の個人のお客様で、個人事業や不動産貸付と合わせて申告が必要な場合もありますが、単独で相談がくることもあります。こういった個人の申告も2月~3月に集中すること、また、比較的、すぐに作業ができてしまうものも多いのですが、業務単価が安いこと、基本、単発で継続的な業務にならないものが多いため、相談にはのるかもしれませんが、業務として受ける優先順位は低いでしょうね。

譲渡所得でも、相続がらみや借地権で底地も譲渡といったようなケース、共有、買い替えの特例を受ける場合、贈与だったら、非上場株式や不動産の贈与をしている場合には、作業に時間がかかる可能性がありますが、幸い、独立してから、難しい譲渡所得や贈与税の依頼はなく、比較的、すぐに作業ができてしまうものが多いです。ですが、そういった申告の業務報酬は決して高くなく、年金、医療費、住宅ローンなどの申告もすぐに作業は完了しますが、だいたい1万円から3万円くらいと、時期が集中するわりには、業務報酬は安いですからね~。

でも、実は、こういった年金や住宅ローンの単発の仕事も、今年もお願いします、なんて言って、依頼があるケースもあるのですが、今後は業務を受けないようにしようと思います。

こういった申告って、そもそも、無料相談にいったり、税務署にいって自分でやる人も多い申告ですからね。

あと、今年の確定申告の前には、仮想通貨の相談もありましたが、相談じたいは受けていましたけれども、業務の依頼は、すべて、お断りしました。仮想通貨の取引っていうのも、依頼者の方によっては、取引の確認に時間がかかり、作業が面倒な可能性もあるからです。来年以降も、仮想通貨関係の依頼は受けないと思います。

話す仕事、書く仕事、税務調査対応など】

最後に、話す仕事、書く仕事、税務調査対応などとあげましたが、最近では、セミナーなどの話す仕事、執筆などの書く仕事、税務調査対応などをやっている税理士もいるのでしょうが、自分自身、お客様の相談を受けている方が好きですし、顧問契約を優先で業務を受けていくと決めていますので、こういった仕事は、今後も、あまりやらないでしょうね。それなりに事前の準備に手間がかかるというのもありますし、ま~、やったらやったで経験値としてはいいんでしょうけど、事務所としての優先順位は低いです。

最近では、話す仕事や書く仕事は、たくさんやりたいけど、顧問契約はあまり受けたくないなんていう、ひとり税理士さんも多いみたいですね。それはそれで、やりたいようにやればいいんじゃないですか。

と、ま~、こんな感じで業務を受けるかなと思いますので、自分のスタンスをぶらさないように、今後も税理士業務を行っていきたいですね。頼まれると断れないときも多いのがダメなところでもあるのですが。

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。