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Yoshiaki Yagi Tax Accounting Office

八木義晶税理士事務所

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横浜市・戸塚区のバイリンガル税理士日記

開業してから変わった3つのこと

皆さん、こんにちは。横浜・東戸塚の税理士、八木です。

現在、ゴールデンウィークの真っ只中ですが、いかがお過ごしですか。たぶん、多くの人たちは休暇を楽しんでいらっしゃるのではないかと思います。

会計業界はといいますと、3月決算法人が多いことから、5月は繁忙期という会計事務所も意外と多いのではないでしょうか。

うちの事務所も、昨年は、そうでもなかったのですが、今年は3月決算5月申告の法人の関与先が増加してしまったため、5月は作業的にきつくなってきました。今月を乗り切れば、6月以降、少しゆっくりできるかな、という感じです。

今では、開業した当初が懐かしくもありますね。あの頃の状況に戻りたくはないですけど・・・(笑)。

さて、本日ですが、開業してから、自分自身で何が変わったか。これは人それぞれだと思いますが、自分でも、以前に比べると変わったな、と思うことが多いため、本日は、開業してから自分自身が変わった3つのことについて考えてみます。

個人的には、自分で商売をして、それでやっていけるのであれば、それが一番いいとは思います。なぜかと申しますと、自分にはメリットと思うことがデメリットよりも勝っているからです。でも、なかには、商売なんてやるものじゃないなんて思っている人もいるかもしれません。すべての人が経営者に向いているとは思いませんので。

【全体に対する意識】

以前、勤務していた頃は、何かをやるうえで、色々と迷いも多かったと思いますし、責任の範囲も狭かったというのもあるのでしょうが、昔と比べると、常にいろいろなことを考えるようになったと思います。

常に考えることによって、不安が取り除かれるような気がしますし、なんだかんだ言っても、常に仕事のことは頭から離れず、何かを考えているような気がします。そう考えると、勤め人だったときの方が楽だったのかな、という気もしますが、仕事のことが頭から離れない。これは経営者の宿命かもしれませんね。

人によっては、いろいろなことを考えられないという人もいるかもしれません。例えば、親元にいたり、配偶者がいて、生活じたいに困らないという人であれば、あまりいろいろと考えなくてもいいのかもしれません。

ですが、自分自身もそうなのですが、自分でなんとか食べていかなくてはいけないという状況の人だと、その意識は、自ずから違ってくると思います。なぜなら、依存できる人がいないため、自分でなんとかしないといけないからです。

ただ、これはどんな商売でも同じだと思いますが、次から次へと同業者が同じ業界に参入してくるわけですし、一定数は廃業をしているわけですから、常にいろいろなことを考えていないと、取り残されてしまうように思いますし、事業の改善もされないように思います。

むしろ、常にいろいろなことを考えることが、経営者には必要なのだ、くらいに思っておいた方が健全ですよね。

【お金に対する意識】

サラリーマンであれば、会社から支払われる手取の給与は、税金や社会保険料も差し引かれているわけですから、後は、生活などに自由に使えるお金です。一方、自分で商売を始めると、経費はもちろんのこと、税金や社会保険も含めると、払う金額は、かなり多くなります。

そのため、自分は、個人事業と会社からの収入とそれにかかる経費の支払いや生活費の支払いなどを含め、向こう1年で、手元資金がどのくらいになるのかを、常に予測し、確認するようにしています。経営者はサラリーマンと異なり、売上がすべて自由に使えるお金ではないからです。

事業をやっていると、サラリーマンの感覚とはまったく違いますので、まず、支払う金額がどのくらいかを予測し、そのうえで、サラリーマン時代の額面給与より、さらに売上を伸ばすくらいのつもりでいる方が健全だと思います。

生活がかかっているかどうか、家族構成はどのようか、生活のベースや経費をかけるベースは人によっても異なりますので、これらをすべて考慮したうえで予測することになります。

では、売上をどんどん上げることを考えることがいいのか。自分は、そうは思いません。食べていける分は確保しなければいけませんが、売上が増えると、まず、人や場所の問題も同時に生じますので、人件費や家賃のことも考えないといけません。そもそも売上(実績)は、永久に上がり続けるものではなく、いつかどこかで、止まってしまうのです。そのあたりも考慮して売上の見込を予測する必要があります。

いずれにしても、常に資金のことを予測・確認していれば、何か予定と違っているな、と思ったときに手を打つことも可能ですから。

赤字で資金繰りに苦しんでいる商売は、売上が足りないか経費をかけ過ぎているか、後は、生産性が悪い、事業計画が甘いのいずれかだと思います。

【時間に対する意識】

以前、勤務していたころは、勤務していた勤め先にもよりますが、自分自身、仕事を前倒しで行う傾向がありました。とっとと仕事を終えて、早く帰って、自分のやりたいことをやりたいと思っていたからです。

これは人にもよると思いますが、時間の管理は、わりとしっかりできていた方だと思います。ですが、自分自身、開業してから予定を先延ばしをすることが多くなったような気がします。

前倒しで作業を行おうとすると、それもそれで、ストレスに感じることもあるのですが、何かあったときのために、早めにやるというのは必要なことだと思いますし、その方がよいことも多いでしょう。

自分自身も期限がある仕事をやっているわけですから、やはり早め早めに取り掛かった方がいいに越したことはありません。ですが、これは責任の重みでしょうか

じっくりと調べたり、考えたりしたいというのも、以前とは比べものにならないくらいの意識としてあります。責任をとるのは自分だから、慎重になったということですかね。ただ、予定を伸ばしぎみになったとはいえ、期限後に申告書を提出したりする、といったようなことは、提出期限後に依頼があった場合を除き、今まで一度もありません。ただ1つ、ダラダラしないように気をつけたいところです。

経営者としては、当たり前のことばかりなのかもしれませんが、全体に対する意識、お金に対する意識、時間に対する意識、どれも、変わって当然のことばかりのような気がしますが、大事なことだと思いますので、プロ意識として忘れないようにしていたいです。

先日、シンガーソングライターの小田和正さんのインタビューを見ていて、声が出なくなるまで歌いつづける、とのことでした。すでに、70歳だとのことですが、今でも現役でしっかりと走り続けていること、プロ意識の高さに、ビックリしました。ファンの一人として尊敬するとともに自分も見習いたいと思います。

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。