横浜市戸塚区(東戸塚)の税理士事務所です。中小企業・個人事業主の確定申告、相続税に強い税理士が皆様をしっかりサポート。英語対応や経理代行もお任せ下さい。

Yoshiaki Yagi Tax Accounting Office

八木義晶税理士事務所

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 代表者 八木のブログ ~ 身の回りの出来事や税務のことをお伝えします。

横浜市・戸塚区のバイリンガル税理士日記

専門特化型税理士 VS 何でも屋税理士

皆さん、こんばんわ。横浜・東戸塚の税理士、八木です。

いや、今年は本当に暑いですね。大阪北部の地震といい、西日本の豪雨といい、この強烈な暑さといい、明日には関東地方に台風が直撃するという予報がでていますので、次から次へと災害続きですし。

今週末から、うちの事務所でも夏休みに入るのですが、当初、大阪に旅行をする計画をたてていました。でも、キャンセルすることにしました。西日本に行ってボランティア活動をするというのも体力的に自信がなく、代わりに義援金をと考えています・・・。

まだまだ、猛暑が続くようですので、皆様も熱中症にお気を付けくださいね。

さて、本日なのですが、専門特化型税理士 VS 何でも屋税理士について。

専門特化型の事務所とは文字通り、何かに特化して業務を行っている事務所に対して、何でも屋の事務所とは、何でも対応するという事務所です

なぜか知りませんが、専門特化型の税理士さんに言わせると、何でも屋の税理士は、結局は、何もできないらしいですし、医者でも内科や外科、皮膚科などがあったり、レストランでも和食、中華、洋食があるように、お客様は専門で詳しいところに行きたいから、税理士にも専門があります、みたいなことを言いますよね?

うちの事務所は、何でも屋の事務所かなと思いますが、たしかに何かに強い部分があるというのは税理士としての強みではあると思います。でも、どうなんでしょうね?

本当に何かに専門特化でやっている事務所もありますし、個人確定申告専門とか、相続専門とか、飲食・理美容専門とか、複数のホームページを設けていて、実は専門ではなく何でも屋の税理士という人もいます。

後者の税理士の場合、たしかに複数のホームページに○○専門としてホームページを作成すれば、専門で書いているため、「相続 税理士」とか「確定申告 税理士」とか特定のキーワードで上位表示されやすくなると思いますし、そもそも複数のホームページを作成すれば、1つだけホームページを作成している場合よりも、必要な方に見てもらえる可能性が高くなります。

集客を増やすために、複数のホームページを準備するという税理士も意外と多いと思います。ま~、うちの事務所はこのホームページしかありませんし、拡大志向の事務所ではありませんので、このホームページからくる問い合わせくらいのペースで十分かなと思っています。複数のホームページを作成することは考えていません。

もちろん、どのように集客するかは、その税理士の自由だと思いますが、専門特化の税理士の場合、2つ気になることがあるんですよね~。

まず1つ目が、

できれば広く浅く何でも知っておいた方がいい

ということ。

自分自身、税理士をしていて、税理士として、まず大事なのは、やはり国税4法と呼ばれる 法人税・所得税・相続税と贈与税・消費税だと思います。税金の話題の中心になりますので。

法人のお客様や個人事業主のお客様に、相続税や贈与税について話さなければいけないこともありますが、「相続税の試験に受かってないし、あまり資産税をやっていないので」なんて言ったりしたら、「何だ、この税理士は」と思われそうですよね。

確かに、あまり資産税をやっていないため、自信がないようであれば、資産税に強い税理士を紹介するというのもありだとは思いますが、やはり、知識としては相続や贈与のことも一通り知っておきたいものです。受験しなかったとしても。

上記以外にも、印紙税、固定資産税、不動産取得税、登録免許税、税務調査、海外の税務など試験でやらないことだって、お客様との会話の中にはでてくることもありますし、税務以外でも、登記、社会保険、許認可、会社設立、会社の解散・清算、融資なども必要に応じて、お客様に話さなくてはいけません。

なので、別にその分野に強い税理士であったり、各専門家を紹介するというのもありですし必要だとも思いますが、できれば広く浅い知識をもっていて、お客様の相談にのれるということも必要だと思いますよ。優秀な税理士であれば

そして2つ目が、

特定の時期に集中しやすい

ということ。

税理士業界にいると確かに12月から5月の冬から春にかけては季節的業務も多くあることから忙しく、6月~11月の夏から秋にかけては、冬から春にかけてよりは落ち着きますが、税務調査が多くなりますし、毎月、住民税、事業税、固定資産税など、何らかの税金を払うことが多い時期だなとは思います

何事もバランスだとは思うのですが、もし、専門特化すると、特定の時期だけメチャクチャきついんじゃないでしょうか。

例えば、

【個人確定申告専門の税理士】

これやってしまうと、毎年2月~3月の期間がケタ外れに忙しい事務所になっちゃうんじゃないですかね。ま~、この時期はキツイけど、事務所は稼ぎどきだ、と割り切って、ひらすら忙しい事務所も多いかもしれませんが、従業員の人たちが可哀想ですよね。

【外資系企業・外国人など国際税務専門税理士】

日本に住んでいる外国人の方の確定申告の時期は、日本人の確定申告の時期と同じですし、外資系企業は、個人と同様、12月決算2月申告または3月申告が多いため、個人の確定申告専門税理士と同様、2月と3月は超繁忙期に間違いありません。また、日本の個人の確定申告よりもっと面倒なのが、英文の財務諸表や英文の添付資料を作成しなければならないこともあるということ。

ただ、国際税務や英語に強い税理士はいるにはいますが、そんなに多くはないため、他の税理士と差別化はできるかもしれませんね。

【資産税専門税理士】

資産税専門の税理士というと、相続税、贈与税、所得税の譲渡所得を専門に行う税理士ですが、相続税は、まず、いつ発生するか、わからないというのがあるため、専門でやるには不安定要素があります。そのため、不動産会社や不動産管理会社、個人の不動産貸付の関与先があるという場合も多いと思います。

贈与税と所得税の譲渡所得については、個人確定申告専門税理士と、まったく同じですから、2月と3月だけ、メチャクチャ忙しいということになるでしょう。

【税務調査や無申告専門税理士】

税務調査じたいは、いつでも行われる可能性がありますが、特に毎年8月から年末くらいにかけて多く行われます。個別の案件ですから、調査が終わるまで長くなることもあれば、早く終わることもあるでしょう。すぐに終わるような税務調査であれば5月から6月くらいにくることもあります。法人はすでに関与している税理士がいるため、税理士が関与していない個人の依頼者から「えっ、何これ?」っていうような内容の税務調査が多いのではないかと思います。無申告の場合には、通常、複数年分の依頼になると思いますので、やはり手間がかかります。手間がかかっても苦にならない税理士には、税務調査や無申告専門税理士は、いいかもしれませんね。

【法人関与専門税理士】

法人は個人とちがって、決算申告の時期が分散しますので、個人のように特定の時期に集中してというのは、個人よりはないと思いますが、それでも集中しやすい時期がありますので、その時期に集中しすぎないようにすれば、一番いいのではないかと思います。日本では一番多いのが、3月決算5月申告で、その次が、12月決算2月申告です。その次に、9月決算11月申告で、その次が6月決算8月申告だと思いますので、これらの月に決算申告が集中しすぎないようにしたいものです。

特に、3月決算と12月決算については、他の業務もありますし、申告件数が多くなると申告作業が、やはりきつくなります。でも、専門特化するのであれば、法人関与専門税理士が一番理想的と思っている税理士は多いんじゃないでしょうか。

【業種特化型税理士】

業種に特化した税理士も、よく見かけます。医療専門、飲食専門、理美容専門、建設業専門、介護専門、接骨院専門、風俗専門などですが、基本的には、個人のお客様が多ければ、個人確定申告専門税理士と同様、2月~3月が突出して忙しくなりますし、法人が多ければ、法人関与専門税理士と同様、特定の時期に集中するのを気を付けなければいけません。あとは業種特有の医療、社保、建設業更新、融資など、それぞれの業種に応じた対応も必要になってくるでしょう。

他にも融資専門税理士とか会社設立専門税理士とか、ま~、いろいろありますけど、上記を見てみると、専門特化型税理士になると、やはり2月~3月を中心に、業務の時期が集中しやすくなる傾向があります。

何事もバランスだと思いますけど、専門特化型の事務所にする場合には、上記のようなことも考えられますので、よく考えたうえで、専門特化型税理士にするか、何でも屋税理士にするかを選びたいところではありますね

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。