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Yoshiaki Yagi Tax Accounting Office

八木義晶税理士事務所

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横浜市・戸塚区のバイリンガル税理士日記

これからクラウド会計はすすめない理由

 

皆さん、こんばんわ。横浜・東戸塚の税理士 八木です。

8月に入り大部分の地域で梅雨が明けましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。今年はコロナもあるため、暑さ対策・コロナ対策の両方をしなければなりませんので、いつもと違う夏のような気がします。

通常の夏であれば、夏休みに旅行や帰省をするという方も多いと思いますが、今年は、熱中症とコロナ感染の両面から外出を自粛した方がいいかなと個人的には思っています。

Go To キャンペーンも始まっていますが、トラベルもイートもイベントも商店街も全部、私は利用しない予定です。真夏でも新型コロナウイルスが感染拡大を続けていますし、コロナの感染じたいも怖いのですが、コロナに感染すると後遺症もあるということですから、できるだけ次の3つには気をつけようにしています。

 

1.なるべく人に会わない

コロナに感染しないためには、やっぱりなるべく人に会わない方がいいでしょう。人に会わなければ会わないほど感染のリスクを減らせます。どうしても会わなければいけないときは、マスクやフェイスシールドなどで感染対策を十分にします。

 

2.なるべく人の集まる場所に行かない

なるべく人の集まる場所に行かないというのもコロナ対策には必要です。だからと言って人の集まる場所は多いわけですが、人の集まる場所に行かなければ行かないほど感染のリスクは防げます。どうしても人の集まる場所に行かなければならないときは、感染対策をしっかりと行います。

 

3.あっちこっちやたらと触らない

あっちこっちやたらと触ると感染のリスクは高くなります。不特定多数の人がさわる場所は、直接、手で触らず、どうしても直接、手で触らなければいけないときは、手をよく洗う、アルコールで消毒をするようにしています。

 

あとはこまめに手洗いとうがいですね。

 

今も、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが、日本では検査を大幅に増やしてコロナの感染者の囲い込みをすみやかにするということはなかなか難しいようですから、しっかりと自分で意識して感染対策に取り組むしかないでしょうね。

 

自分自身も含め多くの日本国民がコロナ感染に対して不安に思っていると思いますので、今後、経済がどのようになるのか本当に心配ですが、もし最近のように全国で毎日1,000人の感染者がでるようであれば、病院が倒産しないかも心配ですし、Go To キャンペーンに関係する業種(飲食、旅行、イベントなど)を中心に、来年に向けて倒産や廃業がバタバタと起こりうるでしょうね。

 

通常であれば、今頃の時期はうちの事務所の業務も落ち着いてきてはいるのですが、今年はコロナの関係で給付金(持続化給付金や家賃支援給付金など)や融資のサポートを行っているため、例年よりも、何だかんだやることが多いと感じています。先行きが不透明なため、給付金や融資で要件を満たす場合には、すべて利用するくらいのつもりいましょう。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、うちの事務所ではクラウド会計のサポートを行っているのですが、先日、マネーフォワードクラウドという会社の契約の更新がありました。うちの事務所では、MFクラウドの公認シルバーメンバーというのになっているのですが、なんと、年会費が倍以上になっていました。

 

昨年の更新のときの年会費は、55,000円(税込)だったのですが、今年はなんと、132,000円(税込)と年会費が一気に倍以上に跳ね上がりました。強気な価格設定です。正直、今回の更新のタイミングで無料会員(ブロンド会員)に変更しようかとも思いましたが、よく検討のうえ、もう1年だけシルバー会員として更新をすることにしました。水道光熱費であれば、使った分だけ請求がきますので、料金が倍になってもなんとも思いませんが、MFクラウドの場合、ときどき営業の案内をしてきて、更新のときだけ担当者が会費の請求をしてくるような感じでしたので、正直、年会費が倍以上になるというのは、かなり違和感を感じます。MFクラウドにそれだけの価値を感じないということなのでしょう。

 

うちでは、クラウド会計は初期の頃から使用しているため、freeeについては、初期の頃よりもだいぶ機能が使いやすくなったと感じますが、一方、MFクラウドについては、どこが変わったのと思うくらい初期の頃とくらべてあまり機能に変化を感じません。

 

だからと言って、freeeが勧められるというわけでもないのですが、確かにクラウド会計の場合、同期(金融機関との連携)ができるというのもメリットだと思いますし、インターネット環境があれば、どこでも使用できるというのもあるのですが、初期の頃からクラウド会計を使用しているため、最近ではデメリットも多く目立つようになってきました。

 

とくにクラウド会計をすすめない理由は次の3つです。

 

1.どさくさに紛れて実質、値上げを頻繁に行っている。

freeeもマネーフォワードクラウドについても、以前に比べると、どんどん値上げをしているような気がします。

増税のタイミングでというのなら、仕方がないというのもあるのですが、それ以外でも頻繁に実質、値上げを行っているような気がします。

機能も多少は変わっているのかもしれませんが、通常、利用するものには大きな変化は見られず、今後も値上げが続く可能性があるからです。

 

2.頻繁に制限をかけてくる。

初期の頃に比べて、今は使用料を高くしている分、いろいろと特典をつけるということをやっているため、支払う使用料によって使える機能やサポート体制に制限があります。これはどういうことかといいますと、以前は利用できたけど、今は、高い使用料に契約を変更しなければ利用できないといったような機能やサポートに制限をかけてくるというのが目につきます。一番安い使用料の場合、最低限のことだけできるようにし、制限をかけることにより、どんどん実質、値上げになっているような気がします。この制限をかけてくるというのがあるため、以前に比べて、freeeもマネーフォワードクラウドも、使いづらくなったような気がします。

 

3.実は使いづらい。

クラウド会計の場合、同期(金融機関やカードなどの連携)ができるというのは、大きなメリットなため、預金取引やカード取引が多い場合には、一見、便利なように見えます。

一度、同期した取引は勘定科目も自動で推定してくれるため、これも便利かもしれません。ただ、クラウド会計にあっている事業者というのは、複数取引(仕訳)にならない業種だけだと思っています。

 

例えば、給与の支払いや売上が手数料を控除されて入金される場合、専門家報酬など複合仕訳になるものについては、取引登録で修正をしてやらなければならないということです。

 

つまり、

 

・売上で手数料が控除されてくる場合

 

   普通預金   ×××    /   売上   ×××

   支払手数料  ×××    /

 

・専門家報酬の場合

 

   支払報酬   ×××    /   普通預金  ×××

                 /       預り金    ××× 

 

・勘定科目の異なるものを購入した場合

 

   消耗品費   ×××     /   普通預金  ×××

   交際費    ×××     /

 

上記の取引は、すべて2行以上の複数の仕訳になりますが、上記のような仕訳の場合、同期後にそのまま登録してしまうと間違えてしまうため、必要に応じて同期後に取引登録を修正してやる必要があります

 

そのため、クラウド会計の使用が向いている事業者とは、預金取引が多くても下記のような一行取引が多い場合のみ、便利ということが言えます。

 

   消耗品費   ×××    /  普通預金  ×××

 

一行取引の場合、同期した後、そのまま取引登録を行えば、手入力で入力するよりも早く経理処理を行うことができます。

 

うちの事務所の関与先でも、freeeを使っている方もいれば、マネーフォワードクラウドを使っている方もいますが、実は、複数取引をきちんと登録できる関与先はあまり多くなく、きちんとできない関与先の方が、むしろ多いような気がします。

 

そのため、複数取引の仕訳を登録するときは、その都度、同期後に修正をしてから取引登録をしなければならないため、複数取引の多い事業者の場合には、実は、面倒だと思います。    

 

自分自身、クラウド会計は初期の頃から使っていて、個人事務所の方では、freeeを、法人の方では、弥生会計で経理処理をしているのですが、freeeの方でも認定アドバイザーの種類に応じて、今後、制限をかけてくるようですので、個人事務所も法人も弥生会計のアプリケーション版に変更しようかと思っているところです。

 

もともとクラウド会計は、スマホやIpadなどでもネット環境があれば使用できますが、機器が小さいものだと使いづらいと思いますし、経理処理をするときは、パソコンでやると決めているので、従前のダウンロードするタイプの弥生会計でも、まったく問題はありません。

 

ということで、これから経理処理をする方でクラウド会計を検討している方は、メリットもありますが、使用料の値上げ傾向の点、機能やサービスに制限をかける傾向がある点などを考慮すると、あまりお勧めできません。なので、よく検討をしてからクラウド会計を利用するようにしましょう。いまだったら、使いやすさ、価格、ユーザー規模を考慮すると、弥生会計をすすめるでしょうね。

 

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。